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Channel: ギタセレ(Guitar Selection)
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【プリアンプ・イコライザー・DI等】様々な用途を持つエフェクター?!JOEMEEKから「gbQ」が登場!

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ハイコストパフォーマンスで、独創性に富んだスタジオ機器を送り続けてきたJoemeekから、なんとペダルエフェクトが登場です。

今回、登場するのは、「gbQ」という名のエフェクター!
その機能はいったいどういった内容なのか?!紐解いていきましょう!

Joemeek gbQ

image (1)

gbQの“gb”は、“Guitar and Bass”を意味していますが、同時に“Great British”でもあるということ。

このペダルは、他のJoe Meek機器同様、高名なAllan Bradfordによるオリジナルペダルで、UK デボンシャーで開発されています。
Allan Bradfordは、1970年頃、まだ子供だった頃からアナログシンセサイザーを組んでいました。また、ギターのアンプやエフェクターの制作も行い、Allan自身や周囲のプレイヤーもバンドで使用していました。
gbQは、Allanの持つ古いアイディアが甦ったペダルだそうです。

それではgbQが持つ機能に注目していきましょう。

■プリアンプ
プリアンプは、gbQの中で特に重要なセクション。
様々なタイプの楽器の入力を受け止め、増幅します。ハイインプットインピーダンスで、マグネティックピックアップだけでなくピエゾピックアップの入力も可能です。

プリアンプのコントロールはInputのみ。
0dB(ユニティ)~+20dBまでの増幅ができます。様々なギター・ベースのレベルに対応し、アンプとのレベルをマッチングさせる役割です。
プリアンプは他のセクションのON/OFFにかかわらず常にアクティブです。そのため、gbQは常に確かなレベルを出力します。
ハイクオリティでローノイズなクラスAデザインのアンプになっています。

■Meequalizer
続いて“Meequalizer”は、非常に効果的で扱いやすく音楽的な3バンドイコライザー/トーンコントロールシステムです。

グラフィックイコライザーのようにお使いいただけますが、グラフィックイコライザーが固定された周波数しか調整できないのに対し、Meequalizerは3つの周波数帯を自在に調整できます。自在に設定できる周波数帯を、±15dBの範囲で調整できます。

EQフットスイッチで、MeequalizerのON/OFFができます。LFバンドでは40~350Hzの範囲で設定でき、低域のハムノイズやランブルノイズをカットしたり、ブーストしてベースラインの強調や暖かな音色を作ることができます。

Midバンドは150Hz~2.5kHzの範囲を設定できます。カットすれば余計な共振を緩和させたり、ミッドレンジをスクープした音色を作ることができ、ブーストすればギターのミッドレンジ、ベースの倍音成分を強調することができます。

HFバンドでは500Hz~7kHzの範囲を設定できます。ブーストすれば音の空気感やスパークルを強調できます。エレキギターの倍音成分を強くする際にも有効です。ベースの場合、この帯域をカットすることでヒスノイズやクラックルノイズをカットできます。

Meequalizerセクションは通常ディストーションジェネレーターの後段に位置していますが、Post EQスイッチにより、接続順を切替えることができます。

〇Technical stuff
Meequalizerの各セクションにあるピーク、またはベルシェイプのフリーケンシーレスポンスは、一般的な棚型のイコライザーよりも音楽的な響きが得られます。LFとHFのベルカーブにより、サブソニック音やウルトラソニック音(可聴域外の超低音/超高音)のブーストを避けることができます。サブソニック音やウルトラソニック音はレコーダーやモニターアンプ、スピーカーなどの機器に悪影響をおよぼす場合があるため、この特性はどんな場所でも有効なものです。
ピーキングフィルターのQ値は0.9(または1.6オクターヴ)です。
ゼロフェイズディストーションは最良のオーディオコヒーレンスです。

img64449242

gbQ Meequalizer response curves:
・LF boost and cut @ 40Hz
・MF boost and cut @ 400Hz
・HF boost and cut @ 7kHz

■ディストーションジェネレーター
オーディオシグナルのクリッピングは原音の3、5、7…の奇数倍音を発生させます。
つまり、Oddハーモニクスコントロールで、スタンダードなクリッピングスタイルのオーバードライブを作ることができます。

倍音成分は楽器の全体域に発生しているため、フリーケンシーレスポンスのコントロールとしても使えます。また、クリッピングによりサステインを伸ばすこともできます。Softボタンで効果の強さを調整できます。StructureコントロールやMeequalizerセクションによっても効果が変わります。

Evenハーモニクスコントロールは、音楽的な偶数倍音を付加できます。偶数倍音は1、2…オクターブ上の信号です。真空管のような歪みを調整することができます。しかし、奇数倍音と違い、全体域でこれを行うととても恐ろしい音になります。Tuneコントロールにより、偶数倍音が付加される帯域を調整できます。右に回せば高音域に効果が出ます。また、Qコントロールにより、Tuneコントロールで設定した中心周波数からどの範囲に効果があるかを設定できます。このセクションはシグナルレベルから独立しているため、このセクションでサステインは増加しません。
Structureコントロールは原音と生成された倍音成分の位相を調整します。ノブを動かすとフェイザーのような音になりますが、このコントロールは少し変わったToneとしてご使用いただけます。

■アウトプット
アウトプットコントロールはディストーションとMeequalizerのシグナルの音量を調整します。ユニティゲインからミュートまでを調整できます。このコントロールはバイパス時には影響しません。
また、ディストーションやMeequalizerのブーストは音量を大きく上げますが、アウトプットコントロールでオリジナルレベルに調整することができます。

全体的にちょっと難しい解説が並びましたが、人間の聴覚にうったえかける様々な音響機器を開発してきたからこそのJOEMEEKならではのこだわり。
“Vintage”機器の持つ暖かな音色を特徴とするJOEMEEKだけに、そのサウンドはやはり期待大でしょう!

●Technical Specification
Input impedance 6.8Mohm
Pre-amp gain 0dB to +20dB (variable)
Equivalent input noise -92dBu (A-weighted)
Distortion 0.001% (below Distortionthreshold)

Frequency response 15Hz to 20kHz (-3dB)
Maximum input before clipping+19.5dBu
Headroom before clipping +19.5dBu

EQ Boost and Cut-15dBu to +15dBu (variable)
EQ “Q” 0.9(1.6 octaves)
LF Frequency 40Hz to 350Hz(variable)
MF Frequency 150Hz to 2.5kHz(variable)
HF Frequency 500Hz to 7kHz(variable)

Output gain -infinity to 0dB (variable)
Nominal output level 0dBu
Output impedance 100ohm
Noise Floor -92dBu (typical, with 0dB
Input and 0dB Output gain)

Power supply voltage 9V to 18V, ac or dc(12V ac adaptor supplied)

Power supply current 270mA max (@ 9Vdc)
Power consumption 2.5W max
Mechanical 220W x 65H x 154D (overall)
Weight 1.5 kg

オープンプライス
JAN:4560440833898


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