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【レビュー】BOSS MEシリーズ、ニュー・フラッグシップ・モデル「ME-80」を試す!【検証動画アリ】

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s-me80

2014年1月、とうとう発表されたMEシリーズのフラッグシップモデル、“ME-80”。
「ME-70からのブラッシュアップ・モデルです」と聞いていたので、その進化のほどが気になってチェックしてみました。

ME-70 & ME-80をお取り寄せしてみた

さっそく両機種をお取り寄せしてみました。

s-DSC08432
はい。見慣れた、安心感のあるこのパッケージ、ME-70です。

そしてこれが…
s-DSC08431
うわさのME-80!

重ねてみると、ME-80の箱のほうが若干大きい。
s-DSC08433

箱から本体を取り出してみると、
s-DSC08424

本体サイズも若干横長。
s-DSC08426
ペダルサイズは少し小さくなっていますね。

ME-80 気になるブラッシュUP・ポイント

基本的な使い方はME-70の使用感を引き継いでいるので、とても操作しやすいです。
使用感をそのままに、どんな点が変更になったのでしょう?

■ペダル・スイッチを8個に増設

こちらがこれまでのME-70ペダル・スイッチ。
s-DSC08418
BOSSらしいペダルですよね。

そしてコレが今回新しくなったME-80のペダル・スイッチ。
s-DSC08412
一見、「目がかすんでるのかな?」なんて思ってしまいますが、違います。
一つの場所に上下2つのスイッチを設けることで、ペダル数が増えました。

■COSMアンプの増設

ME-70の本体左上に記載されているPREAMP TYPE。
s-DSC08419
アンプタイプ6種とEQ、OFFが選択できます。

そしてME-80は…
s-DSC08410
8種のアンプタイプに「AC」(アコースティック・シミュレーター)まで搭載!
かなり幅広く音作りできそうです。

また、OD/DSに注目の文字が。
「T-SCREAM」?
そう、緑色のアイツですよね、きっと。(チュー○・スクリー○ー…)

BOSSの歪みと言えばBlues Driver BD-2。
そのライバル関係にあると言っても過言じゃないチューブ・スクリーマー(あ、言っちゃったw)を直接連想させるような名前の付いた歪み。
それを使えるこのME-80ってけっこう贅沢な感じがしちゃうのはワタシだけ?

■EQセクション増設

今回、ワタクシが注目したのがこの部分。
ペダルの左側です。
ME-70はこんな感じです。
s-DSC08420

ME-80を見ると、
「EQ/FX2」だって!?
s-DSC08411
プリアンプとは別にEQが使えるようになっている…
これは音作りしやすそうだ♪

MODのところも必見。
「UNI-V」ですって…
これはきっと「Uni-Vibe」シミュレートなんだろうな….
ジミヘンが使っていたUni-Vibeは今じゃ手に入りませんが、各社がそのトリビュート的なモデルを出していますが、まさかBOSSが搭載してくるとは!

サウンド検証

それでは実際に音を聞き比べて、どのくらいブラッシュ・アップされたのかチェックしていきます!
ME-70、ME-80ともに同じ曲で演奏してみました。

■ME-70

さっそくいってみましょう!
事前にユーザープリセット「U1」バンクの中に4つのパッチを登録しておき、曲の進行と共に踏み変えています。
※REVERBは常にHALLで薄~くかけてます。

【クリーン~クランチ】

PREAMP:CLEAN

  • Patch1:COMP/FX「COMP」
  • Patch2:COMP/FX「COMP」、OD/DS「BOOST」
  • Patch3:COMP/FX「COMP」、OD/DS「BOOST」、MODULATION「CHORUS」
  • Patch4:COMP/FX「COMP」、OD/DS「BOOST」、MODULATION「CHORUS」、DELAY「100-990ms」

【クランチ~ディストーション】

PREAMP:STACK

  • Patch1:COMP/FX「COMP」
  • Patch2:COMP/FX「COMP」、OD/DS「DIST」
  • Patch3:COMP/FX「COMP」、MODULATION「PHASER」
  • Patch4:COMP/FX「COMP」、DELAY「100-990ms」

【ディストーション】

PREAMP:LEAD STK

  • Patch1:COMP/FX「COMP」
  • Patch2:COMP/FX「COMP」、OD/DS「OD-1」
  • Patch3:COMP/FX「COMP」、MODULATION「OCTAVE」
  • Patch4:COMP/FX「COMP」、DELAY「100-990ms」

とにかくME-70の印象は「使いやすい」ということ。
ハイテクな機械が苦手なワタクシとしては、マルチエフェクターというものがちょっと恐ろしいんですが(笑)、ME-70は取説を読まなくても使える簡単さ!
音は良くも悪くも「BOSS」という感じですね。
OD-1などの質感がBOSSの歪みエフェクターっぽいのですが、アンプシミュレートは少々ライン臭さが残ります。
クリーントーンだとBOSS特有のクリアさが際立ってきます。

■ME-80

ME-80でもREVERBはHALLで薄め。
そして音作りはさきほどのME-70を基準にして新たに搭載されたエフェクトなんかも使い、遊んでみました。

【クリーン~クランチ】

PREAMP:CLEAN

  • Patch1:COMP/FX1「COMP」
  • Patch2:COMP/FX1「COMP」、OD/DS「T-SCREAM」
  • Patch3:COMP/FX1「COMP」、OD/DS「T-SCREAM」、MODULATION「CHORUS」
  • Patch4:COMP/FX1「COMP」、MOD「CHORUS」、DELAY「1-99ms」

【クランチ~ディストーション】

PREAMP:LEAD

  • Patch1:COMP/FX1「COMP」
  • Patch2:COMP/FX1「COMP」、MOD「CHORUS」
  • Patch3:COMP/FX1「T WAH DOWN」、DELAY「1-99ms」
  • Patch4:COMP/FX1「COMP」、OD/DS「T-SCREAM」、DELAY「100-990ms」

【ディストーション】

PREAMP:LEAD STACK

  • Patch1:COMP/FX1「COMP」、DELAY「100-990ms」(浅め)
  • Patch2:COMP/FX1「COMP」、MOD「OVERTONE」
  • Patch3:COMP/FX1「COMP」、MOD「CHORUS」
  • Patch4:COMP/FX1「COMP」、DELAY「100-990ms」(深め)

さていかがでしょう!?
ME-80の方がライン臭さが減って、アンプらしい歪み方になっています。
これは実はEQ/FX2に秘密が。
ME-80もPREAMPをONにしただけでは、ラインっぽさは消えません。
ところがEQ/FX2セクションで、PREAMPで作った音を補正してあげるとあ~ら不思議♪
けっこう気持ちいい音になるじゃありませんか!

s-DSC08429

ME-80になってから搭載されたT-WAHやOVERTONEは結構面白いですね!
飛び道具的に使えますよ。

これなら、ME-80が得意とするパソコンとの連携で、直レコーディングもありです。
ME-70からのバージョンアップ的な見え方をしているME-80だけに、世間ではそこまで話題になっていないような印象を受けますが、実はしっかり考えられた作りになっているので、今後ジワジワと人気が伸びていく製品でしょう。
前評判と反比例した実力が、今後を期待させます。

販売価格(税抜)¥29,000 (税込 ¥30,450)
JAN:4957054504656
1月25日発売予定
その他、さらに詳細スペックは「ギタセレ新製品情報・BOSS ME-80」まで。

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