Martin (Acoustic) D-18E　RETRO

RETROシリーズ

マーティンの比較的新しいシリーズ:RETRO。ヴィンテージなルックスを持ちつつ、現代向けにアレンジがされたシリーズです。
今回入荷したD-18E RETROは、鼈甲ピックガード・オープンギアペグなど、ヴィンテージ感漂うルックスに加え、フォワードシフテッド・スキャロップドXブレーシングを採用するなど音質面も配慮されています。実は2012年にモデルチェンジされたD-18も上記の特徴を備えています。では何が違うのかですが、RETROシリーズのポイントがこちら。

FISHMAN F1 Aura Plus搭載

パフォーミングアーティストシリーズで磨かれたマーティン×フィッシュマンのエレクトロニクス。フィッシュマンのAuraプリアンプを搭載し、多種多様なマイクモデリング・イコライザー・コンプレッサーなどを可能としています。コントロール部は最小限の加工で生音を損ねず、イージーモードを選択することで使い勝手のよいセッティングがすぐに使用可能です。アンプやダイレクトボックスに接続する機会の増えた現代では必要不可欠な機能といえます。

ネックシェイプ変更

ヴィンテージ仕様といえばVシェイプ。独特な握り心地が苦手という声もあるかと思いますが、このギターで採用されたのはModified Oval Profiled w/Performing Artist Taperというシェイプ。パフォーミングアーティストシリーズで採用された、ローポジションは少し幅広く、ハイポジションまで変化の少ないネック幅に、薄めのオーバルシェイプをアレンジした、薄すぎない丸みのあるシェイプとなっています。

いずれのポイントも、サウンドを生かしつつ使い勝手を高めていて痒いところに手が届く絶妙なモデルと言えます。

サウンド

シトカスプルースとマホガニーのスタンダードな組み合わせですが、音はタイトな印象です。指で弾けば軽やかで繊細、ピックで弾けばガッツのあるパワフルなサウンドです。レスポンスが良く、思い通りの演奏が可能です。やはりマーティンらしい上品な音色です。

スペック

Top:Solid Sitka Spruce
Top Bracing Pattern:Standard “X”Scalloped,Forward Shifted
Back Material:Solid Genuine Mahogany
Side Material:Solid Genuine Mahogany
Top Inlay Style:Fine Herringbone
Neck Material:Select Hardwood
Neck Shape:Modified Low Oval Profile w/Performing Artist Taper
Fingerboard Material:Solid Black Ebony
Scale Length:25.4″(645.2mm)
Fingerboard Width at Nut:1-3/4″(44.5mm)
Fingerboard Position Inlay:Old Style 18-Green Abalone
Finish Top:Polished Gloss w/Aging Toner
Bridge Material:Solid Black Ebony
Bridge Style:1930s Style Belly w/Drop-In Saddle
Tuning Machines:Nickel Open-Geared
Pickguard:Delmer Tortoise Color
Case:445 Hardshell
Electronics:Fishman F1 Aura Plus

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