毎年、1月に開催されている世界最大級の楽器の祭典、NAMM SHOW 2016。今年も多くの新商品がお披露目となりました。
今回のNAMM SHOW 2016は、入場者もかなり多く非常に盛り上がったとのこと。ある種、今年1年間の楽器業界の先行きを占うイベントということもあり、その注目度は非常に高いです。
NAMM SHOWで発表になった商品は、例年2~4月頃に日本国内でも発売開始となるものが多く、国内での発売を今か今かと首を長くして待ち望んでいる方もいらっしゃることでしょう。
そんな中、Roland/BOSSが、NAMM2016発表新製品の国内発表会を開催しましたので、その模様をレポートいたします。
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今回の開催場所はこちら。信濃町にあるMAC STUDIOです。こちらの会場に、国内楽器店スタッフや雑誌社、また多くのミュージシャン方々がいち早く新製品をチェックせんと集合しておりました。
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ステージには、今回発表になる新商品が並べられています。こちらのステージで、新製品を用いた様々なミュージシャンのデモンストレーションが開催されます。
それでは、実際の展示されていた商品と合わせてデモンストレーションの模様をご紹介します。
そびえるBOSSの壁
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開場に入ると、まず目に飛び込んできたのがこのBOSSの壁。BOSSラインナップがライトアップされたケースに収納されています。
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その前には、BOSS製品で構築されたエフェクトボードが数種類並べられています。その中心に位置しているのが、スイッチャ―ES-5。5ループのコンパクトなプログラマブル・スイッチング・システムです。
ES-5の詳細はこちらをチェック!
BOSS / Vocoder VO-1
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今回発表になった新商品の中でも、BOSSの発想の自由さ、そして挑戦する姿勢を感じられたのがこのモデルでしょう、「Vocoder VO-1」。
ボコーダーといえば、シンセサイザーのものという概念を覆し、ギタリスト・ベーシストが使えるエフェクターになりました。マイクとギターをVO-1 に接続すれば、文字どおりギターを歌わせることができます。
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VO-1 は4種のボコーダー・モードを搭載。まさにボコーダーそのものなVINTAGEモード、プレーヤーの歌詞をはっきりと反映する高解像度のADVANCED モード、トーキング・モジュレーター・サウンドを再現したTALK BOX モード、マイクを接続しなくても自動的に人の声のキャラクターを付加したボコーダー・サウンドを実現するCHOIR モードが選択可能です。
■デモンストレーション
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VO-1のデモンストレーションを行ったのは、ロックバンドBARBEE BOYSのギタリストであり、2014年には椎名純平さん等と結成したバンド「ヒトサライ」でも活躍中のいまみちともたかさん。
いまみちさんからは、ギタリストがわくわくするエフェクター国内発表会に呼んでもらえて光栄であると語られました。VO-1の各モードのパフォーマンスが行われ、ポテンシャルの高さとギタリストの新たな可能性を感じるデモンストレーションでした。
それではデモの模様を動画でご覧ください。
VO-1の詳細はこちらをチェック
BOSS / VB-2W
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そしてこちらは、技クラフトエフェクター4機種目にあたるVB-2W。まさかのビブラートです。
近年、エフェクトボードを構築するギタリストの増加にあたり、ユニークなエフェクトが求められるようになりました。そこでBOSSエフェクターの歴史の中でも、ひときわ異質な存在感を誇っていたVB-2にスポットを当てたとのこと。
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他の技クラフトシリーズ同様、スタンダードとカスタムの2つのモードを用意。
スタンダードモードはオリジナルのVB-2を再現、カスタムモードではより特徴的な揺らぎを得る事ができます。
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会場には、技クラフト製品を全て組みこんだこんなボードも展示されていました。
■デモンストレーション
デモは引き続き、いまみちともたかさん。いまみちさんは、オリジナルのVB-2を長年愛用しているそうです。
また、VB-2WとVO-1を組み合わせたデモンストレーションも行われました。こちらのデモ・・・必見です。
VB-2Wの詳細はこちらをチェック
BOSS / Bass Comp BC-1X
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こちらは、ベースコンプレッサーBC-1X。従来のコンプレッサーで失われていた音の芯やアタックを損なわず、自然なコンプを生み出したという画期的なモデルです。
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繊細な演奏ニュアンスを伝えるナチュラルコンプな面とは別に、BC-1Xは非常にアクティブな音作りをすることも可能。実際に試奏してみましたが、サウンドの雰囲気をかなりアグレッシブに変えることも可能。従来のコンプレッサーでは、また一味違うBC-1Xだからこその音作りができますね。ノイズが少ない点もポイントです。
トップにはゲイン・リダクション・インジケーターを搭載しているので、実際のコンプのかかり方が目で確認できます。このインジケーターが、またかっこいいのです。
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こちらは、BOSS製品の中でもベーシストにおすすめの機種をピックアップし、セットされたボード。機種の選定が、ベーシスト心を掴むラインナップで、「わかってるねBOSSさん!」といった感じですね。
■デモンストレーション
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デモンストレーションでは、ZAZEN BOYSのベーシスト吉田一郎さんが登場。テクニカルかつ印象に残るベースプレイを得意とする吉田さん。ベースコンプレッサーとともに、ボコーダーVO-1を使用した従来にはないベースプレイが繰り広げられました。
BC-1Xの詳細はこちら
BOSS / 技 AMP
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こちらは、BOSS初のステージ用ギターアンプ WAZA AMP。
熟練のエンジニアにより製作される技 WAZA CRAFTシリーズに、アンプがラインナップされました。
上から、WAZA AMP HEAD / WAZA AMP CABINET412 / WAZA AMP CABINET212と並びます。各フロントに施された『技』の文字が並び、まさに『技』のトーテムポール。
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こちらの技アンプ・ヘッドは、ロック黎明期のオリジナル・スタック・アンプのサウンドを再現する「技ブラウン・サウンド」を実現。
クラシカルなロック・サウンドとボスならではの技ブラウン・サウンドを切替え可能で、さらに増設用にトーン・カプセル用ソケットも装備します。
3Uサイズのユニットはキャビネットから取り外し、ラックへのマウントも可能なのがうれしいポイントですね。
■デモンストレーション
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技 AMPのデモンストレーションでは、レベッカをはじめ様々なバンドのサポート・ギタリスト、そしてONE OK ROCKや黒夢のプロデューサーでもある是永巧一さんが登場。
技 AMPのサウンド面はもちろん、各モードのサウンドの違い等を実際の演奏を交えて説明していただきました。
それではデモの模様を動画でご覧ください。
技 AMPの詳細はこちら
各メディアで話題沸騰!JAZZ CHORUSがBluetoothスピーカーに
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NAMM SHOWにて発表され最も反響の大きかったモデルといえば、こちらでしょう、Roland JC-01。Jazz Chorusといえばギターアンプですが、今回のモデルはBluetoothスピーカー。
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あの名機JAZZ CHORUSがコンパクトになって非常にかわいいBluetoothスピーカーへと変貌を遂げました。3 バンド・イコライザーの搭載によりサウンドのコントロールが可能。ツボをついた仕様となっています。
そして、ハンズフリー通話にも対応しています。JAZZ CHORUSから人の声を聞く時代が来るとは・・・
JC-01の詳細はこちらをチェック。
Blues Cubeのシリーズ新作“BC-HOT”
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こちらは、Blues Cube シリーズに新たなラインナップBC-HOT。30W の小型サイズながら、リッチなクランクアップ・サウンドを楽しめるモデルです。
アンプ全体をトータルに設計したTube Logic搭載により、ビンテージ・チューブ・アンプのサウンドに関わる回路動作を徹底再現しています。
まとめ
従来のラインナップの流れを組みつつも、そうきたか!と思わせられる新製品の数々。新たな分野への挑戦が感じられるラインナップでした。特にボコーダーは、BOSSからプレーヤーの挑戦状と言ったところでしょう。ギタリスト・ベーシストのパフォーマンスが大きく広がる可能性を秘めたモデルです。
今回ご紹介した新製品は2~4月ごろ発売予定。価格・発売日ともに確定しましたら、またこのギタセレでもご紹介いたします。